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日産の不正。年俸19億円の ゴーン会長は またもや姿現さず。

財経新聞
 日産自動車は9日、新たな不正問題が発覚したことを受け、記者会見を行った。





 出席者は、 物づくり全般を統括する山内康裕チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)、

日本生産事業を担当する本田聖二常務執行役員、品質保証を担当する中井良和常務執行役員の3名。





■検査台数の53.5%が検査不正で不良なし!?  

今回発覚した日産の不正はスバルを上回る不正の割合だが、コトの本質を感じさせる。

 合計2,187台のログデータの内、保安基準の細目で指定された条件を逸脱して測定したデータを

有効なデータとしたものが合計で690台、

排出ガス、燃費、測定設備の操作画面上で、測定値、湿度・温度の一部書き換え913台となっている。

重複があるため、1,171台が不正のあった車両となる。

細目はどうでも53.5%不正であったとは、品質の考え方が狂っているとしか言えない。



 日産は記者会見で、『信頼性の認められる6データの再検証の結果、すべての抜き取り検査対象車種が

、燃費の諸元値を担保できていることを確認した。

従いまして、カタログ等で公表している燃費の数値に誤りはございません』と述べている。




つまり、書き換えや条件を逸脱していたデータを除き検証したところ、「実際の不良はない」としたのだが、

半分以上のデータを除いてしまったらそれが有効なデータと言えるのか?

これは、スバルも同様に言い切っていたが、法的立場のためであろう。



 「抜き取り検査」について、排気ガス・燃費、完成検査のロットの取り方が必ずしも統計学的に

有効であるとは言えない可能性があるので、スバルと日産の両社はそう言い切る根拠を

示してもらいたいものだ。



しかも、有効とするデータの捉え方にも疑問がある。

モード燃費で平均値を有効とするのは分かるが、最高・最低のデータの取り扱いに疑問を感じる。

これは国土交通省の見解を待とう。





■コトの本質は「マネーゲーム」の経営方針?  

日産は事実上の倒産から、ルノーに出資を仰ぎ再建をしてきた。

最近では三菱自動車も取り込み、世界一の生産台数を記録した。




しかし、立役者のカルロス・ゴーン会長は、「コストカッター」と呼ばれてM&Aで拡大する方針で進めてきた。

そのため急速な業績回復を見せたが、それと同時に、その「マネーゲーム」に傾倒した経営方針と、

「車造り」についての解離を感じざるを得ない。





それは昔から「人間の性」で「イージーに流れる」体質はあるが、その人間の性をいかに

コントロールするのかが、「日本の品質管理」だ。




日産はトヨタの後を追っていたことは確かだ。

その後、CEOがカルロス・ゴーン氏に代わって、ニッサンの品質保証の見方が変わったのではないのか?



 今回の記者会見でも、「西川廣人社長もカルロス・ゴーン会長も」姿を見せていない。

まるで「物造りは経営とは別」と言っているようだ。





記者会見の中で、『今回、品質保証を経営上の最重要課題と捉え・・・』と

チーフ・コンペティティブ・オフィサー 山内氏は述べていたが、これは失言であろう。



品質保証は自動車メーカーとしては、「もともと最重要経営課題」だ。

これでカルロス・ゴーン会長の経営姿勢は明確になってしまった。




 今後の動きに注目だが、世界的にマネーゲームの様相を見せている経営姿勢は、

「投資家」最優先、株の配当、自社株買いなどを行ってでも、「株価優先」の姿勢が基にある。




自動車メーカーが次々と不祥事を起こすのも、「投資効率最優先の考え方が災いしている」と言い切っても

よいのではないだろうか?




今後、さらにこの問題の本質を見つめていこう。

なぜなら、EV、自動運転などで先行するテスラの動きも含めて、国民の安全そのものを脅かしかねない

問題だからだ。





■年収200万円社員も、年俸19億円カルロス・ゴーン会長も、品質保証での重要性は変わらない  

ゴーン会長は年俸約19億円、西川社長は5億円、トヨタの豊田章男社長は3億8000万円だ。



グローバル企業と言えども、日本人は【清貧を美徳】とする。

もちろんトヨタでも、ディディエ・ルロワ副社長は10億2600万円だ。



日本社会の常識では、これほど「経営者」と現場で働く「従業員」とが果たす役割に、

重要度の差があるとは考えていない。




 社員1人1人の重要性は、「品質保証」を見れば分かる。

たとえ年間給与200万円の1作業員でもその仕事を全うできなければ、メーカーは商売として

成り立たないのだ。




これが分からなければ「日本的品質保証」は出来ないことを、現代の経営者は知ることだ。

自動車の販売現場を見ると、豊田章男社長にも「油断は禁物」と告げておきたい。




トヨタが誇る「電気式CVT」を説明できる人が、「販売現場のディーラー、お客様相談室」にはいないのだ。

組織のガバナンスが、ディーラーの販売現場には届いていないことを示しているのではないのか?
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